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何事も「〇〇込む」ことが大切です。

今、英語学習歴3年目の生徒さんがいます。

最近、メキメキと力をつけてきました。

正直言って、学習歴2年目くらいまでは、やっているレッスンの内容がわかっているのか、内心心配な部分があったのですが、それが今では期待の星です。

 

何がその子たちをいい方向に導いたのでしょう?

 

お母様にお話を聞くと、毎日テキスト付属のCDを聞かせているのだそうです。

 レッスンで、ときどき、テキストを開いて、絵を見ながらCDを聞かせ、1文終えたところで一時停止し、そっくりそのまま発語してもらうことがあるのですが、それはそれは、上手に(単語でなく、フレーズ全体をきれいに)言うことができます。

 

ちょっと、聞いたくらいでは、これほどすんなり出てこないと思うので、かなり「聞き込んで」いると思います。

 

それだけ、何度も聞けば、英語独特のリズムや、イントネーションも体にしみてくるはずです。一つ一つの単語を覚えることも大切ですが、フレーズで言えることも大切です。日常的に話されている英語は、単語と単語の間にスペースがあるわけでなく、まるで流れるように聞こえてくるものです。

特に前の言葉の語尾と後ろの言葉の最初が重なり、別の音のようになっていることも多々あるので、それにも慣れることができます。

 

私事ですが、私は、毎日ピアノを弾きます。長い期間同じ曲を練習するのですが、楽譜通り、弾けるようになっても、それだけで十分でなく、自分自身がその曲に慣れ、心に余裕を持って弾けるようになって初めて、音が自分の耳に入ってくるようになり、「ここの音は、どんな風に弾くべきか」など、細かいところまで意識できるようになります。そんな訳で、最近私は、「弾き込む」ことの大切さを痛感しています。

 

何事も「やり込む」って、大切なことですね。

その先に見えてくるもの、その先で手に入れられるものがあるんだと思います。