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リトミックとモンテッソーリ教育

リトミックと言えば…

音楽に合わせて、体を動かす、というイメージをお持ちの方も多いことと思います。では、CDに合わせて踊るダンスでもいいんじゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

リトミック研究センターのレッスンでは、先生の演奏する生のピアノの音楽に合わせ、子どもが体を揺らす、跳ぶ、リズムに合わせて手を叩く、ステップする、など、CDのように規則的ではない演奏にすぐに反応すること(即時反応)で、注意力や集中力、積極性を高めていきます。

ただ、ひたすら動きっぱなしでは子どもたちも疲れてしまい、だんだんとレッスンに集中できなくなってします。そこで、リトミックの動の活動と一緒に行うのがモンテッソーリの静の活動です。

モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園、保育園も市内にはいくつかありますね。モンテッソーリ教育って、聞いたことはあるけど何かわからない・・・という方も結構いらっちゃるかと・・・。

モンテッソーリ教育は20世紀初頭にマリア・モンテッソーリという人が始めた教育法。モンテッソーリは、適切な環境と援助が与えられるならば、子どもは自ら成長する存在であることを発見、ローマに「子どもの家」を設立して教育活動を始めました。

そのモンテッソーリ教育がリトミックレッスンの中で、どのように取り入れられているのかと言いますと・・・。

語彙を豊かにし、言語活動をはぐくむ目的で、ひらがなのついた果物、動物、生活用品などの絵カードを使います。先生がやった動きと言ったことを、そっくりそのまま言う練習を行います。先生のやること、言うことをしっかり聞く必要があります。2歳児クラスの最初は、まだまだ集中力が短いですが、だんだんと集中できる時間が長くなっていきます。

また、ビーズや絵カードを使って数とものの呼応を学んだり、シールを貼る、色を塗るなどの活動を通して、細かい指先の動きの発達を促します。

これらの動と静の活動を通して、一生ものの財産になる「集中力」→「聞く力」を育てることができれば、将来何かを身に着ける際にも必ず役に立ってくれますよ。